創業宝歴10年。西暦だと1760年。
親子丼の元祖の店と言われてるこちら。
旧屋号は「玉鐵(たまてつ)」。
当時の女将が親子煮を食べやすくするために考案した形が「親子丼」になったそう。
営業は11時半からですが、大体オープン前に行列。
店内もほど広く、丼を注文する方が多く、回転も早いので、人数ほど待ち時間はかかりませんが、ある程度覚悟は必要です。
夜の部は17時半からですが、こちらはスムースな入店ができるそうです。
基本的にコースや膳でのメニューですが、昼であれば4種類ある丼のみの注文も可。
コースや膳といっても親子丼は基本で、小鉢の数であったり、水炊きがメインであったりという形。
老舗らしく、お昼の丼のみの注文の場合は相席の可能性もありだとか。
ちなみに、丼以外なら予約可だそうです。
今回は昼にて丼のみの注文。
まずはコラーゲンスープが供されますが、これがまた絶品。
軍鶏のコラーゲンが溶けだしたとろっとしたスープ。
これだけでも満足できそうなくらい濃厚な味。
その後に出てくる親子丼も、半熟の卵に、絶妙な加熱の軍鶏。
若干醤油味の濃い出し汁で、食が進みます。
卵黄の割合が多いのでしょうか。卵として、味も色も主張が強く、軍鶏とのバランスで負けていません。
軍鶏自体もさすがです。しっかりと弾力がありますが、硬すぎなく、嚙むたびにうま味が感じられます。
子授けの神様として知られている水天宮にほど近いところにあり、神様に祈った後、「親」と「子」を頂いて、内からも外からもですね。